ショールームを出た瞬間から、コックピット周りの一体感が印象的だった。ウイングレット付きカウルは、見た目以上に高速域の安定を生む。最初の3kmで、前世代との差は「音」ではなく「手が楽なこと」として現れた。
高速巡航と峠の立ち上がり
速さは風を切る音ではなく、スロットルに残る余裕で測る。
高速道路では前世代比で明らかに楽に巡航できる。一方、急な立ち上がりでは重量の慣性が顔を出す。編集部の結論——レース志向のライダーには刺さり、長距離ツーリングにはGTモデルとの使い分けを推奨する。
電子制御パッケージの実務面
クリップオン位置とステップ高が一体のため、フィット調整の自由度は下がる。試乗時は必ず複数サイズを跨いで確認したい。電子サスは整備性を少し複雑にするが、風切り音の低減とコーナリングの完成度は高い。週末サーキット用セカンドバイクとして割り切る選択も合理的だ。
ブレーキはBrembo Stylemaで、ウェット時の初期タッチが素直だった。タイヤは200/55ZR17指定。編集部は推奨空気圧から始め、路面に合わせて±0.1barで調整した。スーパースポーツでも、タイヤ選択が乗り味の半分を決めることに変わりはない。
FAQ:誰に向くバイクか
サーキットや高速基調のスポーツ走行、風の強い海岸ルートが多いライダーに向く。峠主体のロングツーリングが中心なら、同ブランドのツーリング系を先に試してほしい。価格帯はフラッグシップ級だが、完成車スペックの選び方で体感差は大きい。
カテゴリー: 新型バイク